2015年07月23日

小牧市立図書館は誰のためのものか

 7月21日に開催された小牧市議会の全員協議会で議員に新小牧図書館建設基本設計(素案)が説明されたとのことであります。
※素案となっていますが、議員や図書館協議会の委員等に意見を聞きますが、これは形式で今回の素案が、そのまま案として、8月17〜9月15日を期間とするパブリックコメントが実施されるに違いないと私は判断しています。
 
 3月議会で示された新図書館にかかわる総事業費は約38億5千万円とのことでありましたが、今回の基本設計の段階では、総事業費のうち施設建設費34億円が1.3〜1.4倍に高騰する可能性が高いということで、総事業費が50億円前後になる模様です。
※34億×1.3=44億2千万⇒総事業費48億7千万、34億×1.4=47億6千万⇒52億1千万円

 これは基本設計の段階のことで、実施設計(27年度〜28年度)の段階では、さらに総事業費が増える可能性があると考えた方が良いと思います。

 安倍首相は17日、新国立競技場建設計画について、「現在の計画を白紙に戻し、ゼロベースで見直す決断をした」と表明しました
 2,520億円にのぼる総工費に国民の批判が高まったことを受けて、ザハ・ハディド氏の2本のアーチで開閉式屋根を支えるデザイン採用は取りやめました。

 新小牧市図書館建設についても、私は「デザインが総事業費の高騰に結びついているのではないか・・・」と私は受け止めています。
 新小牧図書館建設基本設計(素案)では、地下1階地上3階の4層構造ですが、地階1階は駐車場です。
 現在、新図書館建設予定地は駅西駐車場として利用され、130台の駐車スペースがありますが、地下駐車場は半分以下の60台のスペースとなります。
 当然、駐車スペースを地下に設ければ、建設コストを引き上げる要因となることでしょう・・・。

 それはそれとして、「デザインと総事業費」という視点で見つめると、「ブックマウンテン」および「ブックウォール」という本の陳列棚を設け、1階〜3階を吹き抜け構造にしたことが、総事業費を高騰させ要因であることは間違いありません。
※総事業費の高騰だけでなく、さらに、生徒・学生が利用する学習スペースが狭くなっていることも大きな問題です。
1階平面図
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 左下に「ブックマウンテンのイメージ」「ブックウォールのイメージ」という画像がありますが、もう少し大きくして見てみましょう。
ブックマウンテンのイメージ
P7230054.JPG
 オランダのスパイケニッセ公立図書館の写真とのことです。
 
 ブックマウンテンという言葉を初めて知りましたが、文字通り本の陳列棚を山のように積み上げて、通路を上へ(下へ)回遊しながら図書をみるということのようです。
 世界でブックマウンテンを採用しているのは、このオランダの図書館のみで、もし新小牧市図書館で実施されれば、「世界で2番目、日本で初めて」ということでありますので、山下市長が飛びつきそうなデザインですね

ブックウォールのイメージ
P7230053.JPG
 オランダのデルフト工科大学図書館の写真とのことです
 
 ブックウォールは、武雄市図書館で既に採用されていますが、文字通り「陳列棚で高い壁を作り、こちらも通路を上へ(下へ)回遊しながら図書をみる」ということです。

 仮に今回の基本設計が、実施設計⇒建設となれば、メディア等で大きく取り上げられ近隣市町に住む人も、物珍しさで大勢詰めかけることになるに違いありません。何年続くか分かりませんが・・・。

 しかし、新小牧市図書館は誰のために建設するのでしょうか、さらに図書館とは何を目的として建設するのでしょうか。
 当然のこととして、図書館は人寄せパンダの役割を果たすものではありませんし、ましてや、「日本一」「日本最大規模」「日本で初めて」という文言が大好きな山下市長の欲望を満たすためのものではなく小牧市民のためのものであります

 昨日も書きましたが、仮に建設費が50億円かかれば、20億円は市債に依存し、長期間をかけて返済していくことになります。
 これは、将来税金を支払う児童・生徒・学生たちに負担を強いることに繋がります。
 
 小牧市民、特に、議決権を有する小牧市議会議員は、種々の観点から新小牧市立図書館について考えなければなりません。

 秋の市議改選立候補者1人1人に、「新小牧市立図書館に対する基本的な考え」を聴いてみるのも面白いですね。

(午後9時過ぎ追記)
★非常に気になること
 本日の投稿(午後7時40分頃)後に気付いたのですが、昨日(7月22日)のブログ(タイトル:「新小牧市立図書館建設 基本設計(素案)」が、議員に説明されました)で引用した、佐藤議員と小沢議員の新小牧市立図書館建設基本計画(素案)に関するフェィスブックの投稿が共に削除されていました。

 その理由は良く分かりませんが、2人揃って削除したということは、小牧市から「パブリックコメントの前に議員に説明したものであり、この段階でフェィスブックで取上げることは好ましくない」という指導があったとしか考えられません。
 議員に対して種々厳しいことをブログで取上げていますが、「新小牧市立図書館建設 基本設計(素案)」の説明があったことを発信してくれた2人の議員には感謝していたのですが・・・。
 
 7月30日(木)午後2時から「平成27年度第1回小牧市立図書館協議会及び小牧市視聴覚ライブラリー運営委員会」が開催されますが、ホームページの会議案内には、議題とは別に「新図書館建設について」という報告事項があると記載されています。
 「新図書館建設について」という報告事項の内容の詳細は分かりませんが、常識的に考えれば、新小牧市立図書館建設基本計画(素案)について、委員に説明されるものと思います。
 7月21日の議員に対する説明は非公開の全員協議会ですが、30日は公開(傍聴可能)の審議会等の会議です。
 この際も、小牧市は委員に対して「新図書館建設について(基本計画について)何も発信市内でください」と指導するのでしょうか。何か割り切れない気分です。
※全員協議会が非公開であるあることが、「開かれた議会」と乖離したことなのでありますが・・・。

 ただし、2人の議員が21日の投稿を削除したことが、私の22日のブログ記事と関係があり、私がルール違反を犯し、小牧市、小牧市議、そして、市民の方(読者の方)にご迷惑をかけ、不快感を与えたということであれば、お詫びしなければなりません。
 私のルール違反ということであれば、どうぞコメントで指摘してください。勿論、きちんとした(なるほどと納得できる)理由を上げてコメントしてください。(出来る限り、本名でコメントしてください)

 小牧市は政策の立案過程を全て市民に明らかにすることが極めて重要であり、自治基本条例に魂を入れるということは、そのようなことを一つひとつ実行していくことであるのですが・・・。 
ラベル:小牧市 地方自治
posted by お好みシェフ at 19:41| Comment(10) | 地方自治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
blogに載せてます
Posted by 佐藤だいすけ at 2015年07月24日 23:26
佐藤大輔さん
 この度は、FBに新小牧市立図書館建設基本計画(素案)の投稿をいただきありがとうございました。
 しかし、その投稿を削除させられ不快な想いをされたことでしょうね。
 まあ、CCCのアドバイスにより基本設計を行えば素案のようになることは予測できましたよね。
 基本設計(素案)だけについて言えば、最大の問題点は、学習スペースが極端に狭いことだと思います。
 佐藤さんの削除に係るFBやブログは昨夜読ませていただきました。
Posted by 堀 孝次 at 2015年07月25日 07:51
いつも色んな観点からのご指導ご鞭撻誠にありがとうございます。今回の一件で、「責任」を最後までとるようにとのことでした。堀さん大変申し訳ないのですが、現時点では素案資料ですので、資料の削除をお願い致します。
今後とも、出来る限りの情報発信に努めていきたいと考えているので、大変申し訳ありませんがご協力の程よろしくお願い致します。
Posted by 小沢くにひろ at 2015年08月04日 01:35
追伸
堀さんが悪いとかではないのであしからず・・・
これからもよろしくお願いします!
Posted by 小沢くにひろ at 2015年08月04日 01:37
小沢国大さん
「今回の一件で、責任を最後までとるようにとのことでした」とは、どのような意味ですか。
 小沢さんは、小牧市がら「堀のブログを削除するのは君の責任だ!」と言われているのですか・・・。
 7月21日に議員に説明した素案を、28日には建設検討委員会、30日には図書館巨議会で説明しているのですよ。
 共に公開の場で・・・。

 私がブログに掲載した資料は、小沢さんと全く関係ありません。
Posted by 堀 孝次 at 2015年08月04日 08:08
小牧市からではないです。出処ははっきりしません、
先日の一件はまだ終息していません。ブックマウンテンやブックウォールについては、インターネット画像だと推測しますが、時系列的に28日より前の記事の素案の一部画像に関しては、私もしくは佐藤議員のFB上の画像だと思いますので、削除でお願い致します。
Posted by 小沢くにひろ at 2015年08月04日 16:21
 小沢さんのコメント「小牧市からではないです。出処ははっきりしません」、「先日の一件はまだ終息していません」とのコメントの意味が全く分かりません。

 小沢さんは議員ですから、小牧市審議会等の会議の公開に関する指針(平成15年2月18日)の内容をご存知と思います。その趣旨(第1条)は次の通りです。
第1 条 この指針は、審議会等の会議を公開し、その審議の状況を市民に明らかにすることにより、審議会等の運営の透明性、公正性を確保するとともに、市政に対する市民の理解と信頼を深め、もって開かれた市政の推進を図るため、必要な事項を定めるものとする。

 このように、種々の政策について、その作成過程を市民に知らせることは極めて重要なのであります。
 素案については、議員(21日)だけでなく、図書館建設検討会議(28日)、図書館協議会(30日)、図書館ボランティ(30日)で、CCCの担当者が資料を示し説明しているのですよ。

 それを「削除しろ」と言うには全く理解できません。さらに私はネットで画像を知りえたもので、小沢さんのフェィスブックとは全く関係ありません。

 特に「出処ははっきりしません」と言いながら、それに振り回されていることについて、訳が分かりません。
 
Posted by 堀 孝次 at 2015年08月04日 17:40
是非、小沢くにひろ議員にご認識いただきたいので失礼いたします。
出処が民間の著作権ならば別話ですが、行政が会議(公開か非公開かを問わない)に提出した素案資料について、提出決裁がおりた公文書が存在するはずで、市民がこの公文書を開示請求した場合、市は不開示にする根拠がありません。
不開示とするには、法令に基づく根拠が必要ですが、総務省のウェブサイトには次のように書かれています。
[ 審議・検討等に関する情報]
 行政機関としての最終的な意思決定前の事項に関する情報を開示することにより適正な意思決定が損なわれることがないようにするためではあっても、検討過程の情報をすべて不開示とすることは、政府がその諸活動を説明する責務を全うする観点からは適当ではない。
 そもそも情報公開法第5 条第5 号は、検討過程の情報であるというだけで不開示とするための規定ではなく、検討過程の情報であっても支障のおそれのない限り開示させようとするためのものである。そのため、同号では、「不当に」との要件を付加した上で、率直な意見交換の中立性が損なわれるなどの「おそれ」がある情報を不開示情報とすることとしている。
 情報公開法の施行後3 年間に行われた不開示決定及び一部開示決定のうち第5 条各号に規定する不開示情報に該当することを理由とするものについて、審議・検討等に関する情報に当たることを理由とするものは少ない。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/gyoukan/kanri/jyohokokai/pdf/050222_s1.pdf

なので、市は検討過程の素案であっても公開しなければならないということになります。
個人情報も含まれていないし、不当な目的のために使われていない以上、削除する必要はありません。
情報公開の進んでいない市は、上記「不当に」との要件を過小解釈し、かつ、「おそれ」を拡大解釈して不開示にする傾向がありますので、堀さんの戦いの歴史は、この部分に関してではないかと推察いたします。
小沢議員のFBも同じです。議員ならばなおさら、削除圧力は根拠が無いと主張していただきたいと思います。市民の方を向くのが責任の取り方ではないでしょうか。
Posted by 驚天動地 at 2015年08月04日 18:25
わかりました。今後の対応について自分なり検討致します。
Posted by 小沢くにひろ at 2015年08月04日 20:28
驚天動地さま
 説得力のあるコメントありがとうございます。
Posted by 堀 孝次 at 2015年08月04日 21:26
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