2013年03月20日

桃花台線のインフラ撤去に思う

桃花台線のインフラ
010.JPG

 この写真は、1991年(平成3年)3月25日に開業し、15年後の2006年(平成18年)10月1日に廃止となった桃花台新交通桃花台線(通称:ピーチライナー)の桃花台東駅近くのインフラ部分です。
 ここで折り返したピーチライナーは、桃花台東駅⇒⇒桃花台センター駅⇒⇒桃花台西駅⇒⇒上末駅⇒⇒東田中駅⇒⇒小牧原駅⇒⇒小牧駅の7.4キロ間で運行されていました。

 廃線後6年半の間、放置されていたインフラは、新聞報道でもご存じの通り、その半分余りが撤去されることとなりました。
 3月5日に開催された小牧市議会の代表質問において、鈴木英治議員(牧政会)の質問に対する松岡和宏市長公室長の答弁で明らかになったものです。
 小牧市議会においては、山下市長を支持する会派の議員に質問させ、その質問に対する答弁を利用して種々の表明をするという、毎度おなじみの手法です。
 
 松岡市長公室長の答弁は次の通りです。(会議録速報版より)
 ・・・、愛知県より、国道155号バイパス区間につきましては、引き続き小型車用道路として検討を続けていくこととし、バイパス区間以外の区間につきましてはインフラを撤去し、駅前広場や自転車歩行車道などに利用することとし、その整備の手法や時期については今後検討していくこととの方針が示されたところでございます。(以上、引用終わり)
 
 具体的に、撤去されるのは、次の図表の通りです。(図表は、平成21年3月30日に公表された「桃花台線インフラ利活用懇談会」の報告書より引用)
Mar20153.JPG
 ※左の丸いグリーンのシールは小牧駅、右の丸い赤いシールは桃花台東駅で、このシールは私が付けたものです。
 撤去されるインフラは、小牧駅側の側の約1.8キロ桃花台東駅側の約2.9キロの部分(空色の部分)で、残されるのは国道155号バイパス区間の約3.0キロ茶色の部分)です。

 ピーチライナー廃止後、小牧市議会においては、インフラや本社車両基地跡地については、度々一般質問で取上げられましたが、理事者側の答弁は、いつも「愛知県の所有物ですので、検討状況を見守って・・・」ということでした。
 しかし、今回のインフラの部分撤去については、愛知県が直接発表するのではなく小牧市に発表させ、、さらに、小牧市は市長記者会見で発表するのではなく、議員の質問に答える形で発表することにについて、私は強い憤りや違和感を抱きました。

 愛知県が残し、引き続き検討すると言う約3.0キロの部分は、「桃花台線インフラ利活用懇談会」が、平成21年3月に取りまとめた報告書で、その概要を次の図表の用に示しています。(同)
Mar20154.JPG

 愛知県は、報告書提出後の4年間、一歩も先進していない「小型車用道路」としての利活用案をさらに検討を続けるという事なのでしょうか。
 報告書を取りまとめた岐阜大学の竹内教授以下関係者の皆さんには申し訳ありませんが、「さらに90億円を投じるべきだ」と本当に判断されたのでしょうか・・・。馬鹿馬鹿しいとしか言いようがありません。
 愛知県は、この約3.0キロ部分をまた暫くの間放置し、数年後に「この部分も撤去することにいたしました」と発表する可能性が高いと私は判断しています。

 今回、インフラを部分撤去することになったのは、桃花台線建設のための国からの補助金約89億円のうち、減価償却部分を除いた約38億円について、「返還しなくてもよい」との交渉が成立したことによるものだと私は判断しています。
 しかし、「インフラを全部撤去するには約100億円の費用がかかる」と言われいましたので、約4.7キロのインフラを撤去するには、60億円以上の費用がかかるのでしょうね。
 しかも、膨大なガレキと、騒音を生み出しながら・・・。

★インフラの撤去に思うこと
 行政っていいですね。税金(約313億円)で桃花台線を整備し、約15年余りの営業で廃止するという失敗をしても、誰も責任を取ることもなく、また税金を使って、失敗がなかったことにするためにインフラを取り壊すのですから・・・。
 
 私は、7年前の存廃集会の頃から、極々少数意見でしたが「廃線は止むを得ない」、「インフラは、日本一長い歩道橋・自転車道に利活用」と主張してきました。
 15年で廃線となったことを考慮すれば、「利活用の視点は、市民の立場にたった利活用であるべきだ」ということでした。
 
 最後に一番効果があり、一番費用のかからないインフラ利活用を一言申し述べます。
 インフラをそのまま残し「屋外 無駄遣い記念博物館」として利活用し、全国の行政マンに視察に来てもらうのです。
 屋外博物館の名前は「とうかだい博物館」です。
 勿論、「桃花台博物館」ではなく「問う課題博物館」です。


(PS)
 7月頃に、インフラ撤去に関する住民説明会が開催されるとのことです。インフラ撤去に賛成する人も、反対知る人も、堂々と自分の意見を述べましょう。 
ラベル:小牧市 地方自治
posted by お好みシェフ at 16:15| Comment(3) | 地方自治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
仕事で小牧に来てます。6年前に来た時も既に廃線になった状況であり
今日あれはなんでまだあるんだろう。
と思い、気になって検索したら
ここにヒットし、問う課題というひっかけがあまりに面白すぎて、つい書き込んでしまいました。
行政はなかなか難しいとは思いますが、利権に目がくらんで、作られたものだったとしたら
実に腹立たしいですね。
しかも、それをなかったことしようなど、例え行政が許さなくても、神様はだまってないでしょう。
作ったものは仕方ないんですから
有効利用するという考え方には賛成です
桃花台線がどうゆう経緯で廃線になったかは知らないのですが、人件費であれば、お台場の新都市交通のように運転を無人化する技術もでてきてますし、利用者不足であれば名古屋へのアクセスは悪くないんですから、行政と民間が一体になって周辺を再開発して、人を増やして利用者を増やすとかできないもんですかねぇ
Posted by 通りすがり at 2013年08月04日 23:12
 たった15年の営業で廃線した直接の要因は、利用者不足による赤字が続き、回復の目途が立たなかったからであります。
 計画段階で利用者を過剰に見込んだのは、桃花台から名古屋へ通勤・通学するのは、「名鉄小牧駅経由より、JR春日井駅経由の方が便利だ」という住民認識を過小評価したためと思います。
 一般企業で、このようなことが発生すれば、担当者の責任問題になりますが・・・、だれも責任をとらないですね。
 せめて、検証をして、同じ失敗を繰り返さないようにすればいいのに、それもしないで、また税金を使って後処理をするなんて・・・、呆れますね。
Posted by 堀 孝次 at 2013年08月04日 23:36
父が桃花台新交通の運転手でしたが父は高蔵寺から繋げていればこんな事にはならなかったと愚痴をこぼすことがあります
父は撤去の方針を知った時[ふざけるなあんな物を作ってそのままなかったことにする気か!]と言っていましたやはり桃花台新交通の存在を風化させてはいけません!
個人保存されていた100系電車を桃花台センター駅に閉じ込めて博物館にするのはどうでしょう最も桃花台新交通の記録を抹消してしまいたい愛知県がそんな事をするとは思えませんが...
Posted by 快速急行奈良行き☆ at 2018年07月11日 15:51
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