2011年09月21日

ラピオ問題の検証課題(2)

(前回の続き)

 ラピオ再構築に関連して、「ラピオは商業ビルか?(8月18日)」、「ラピオのテナント決まる(9月13日)」、「ラピオ問題を考える(9月15日)」、「図書館はどこへ(9月16日)」というタイトルで、4回にわたり記述してまいりました。
 今回は、「小牧都市開発鰍フ現状」、「小牧市議会にける審議状況」、「小牧駅整備計画における新図書館計画の位置づけ」、「マニュフェストと民意」、「市長と市担当部門との関係」の5項目について、出来る限り会議録等の客観的事実に基づいて整理し、「ラピオ問題の検証課題」として取りまとめ、昨日に引き続き記述いたします。

(3)計画策定時に庁内調整は行われたのか
 平成20年3月に策定された「小牧駅周辺整備計画」は、17年度から3年度にわたり検討された小牧駅周辺の整備に関する集大成であります。
 その計画書に記述された整備方針は「A街区をライフサポートオアシス」と位置づけ、整備手法は「現在の市有地の範囲内で公共公益施設を建設し、業務ビル(オフィスビル)・商業ビル(商店)を民有地に民間開発で建設する」としたものです。
 
 そして、21年3月に策定された「新図書館建設基本計画」は、20年9月に開催された教育委員会において「A街区建設」を議決した上で策定されました。
 しかし、「公共公益施設は現在の市有地の範囲内で建設」という大方針を、無視したのか、把握していなかったのかは分かりませんが、市有地に収まらない規模の建物にしてしまいました。
 新図書館建設が暗礁に乗り上げ、民有地の買収交渉をしましたが不調に終わり、A街区における新図書館建設計画は、完全に行き詰ってしまいました
 そのような状況の中で、ラピオ3階と4階の一部が空床になること判明し、図書館のラピオ移設が検討され、駅周辺整備を担当する都市建設部も、図書館を管轄する教育委員会も、議会も、「図書館のラピオ移設」で合意していました。2月の市長選挙までは・・・

 大きな問題の1つは、都市建設部と教育委員会の庁内での連携が図れなかったかということであります。よく言われる「縦割り行政の弊害」なのでしょう。
 また、同じ都市建設部内においても、17年度から今日に至るまで、人事異動により担当者が次々と代わったことが、重要な事項(例:駅周辺の商業診断、整備方針、整備手法など)の引き継ぎの障害となりました。「縦割りだけでなく、横割りの弊害もある」ということです。
※上記の「小牧駅周辺整備計画」は、民間開発の申し出もなく、図書館問題と併せれば、計画案の抜本的な見直しが必要な状態です。

(4)マニュフェスト記載事項全てが民意か 
山下市長は、マニュフェストに、「中野市政16年間全く進んでいない小牧駅前再開発事業を見直し、今一度市民の声を聞き、賑わいと魅力ある中心市街地の形成を力強く推進します」、また「市民病院や図書館の建て替え、農業公園計画などの大型プロジェクトについては、市民によく聞き、長期的視点に立って、ゼロから再検討します」と掲げられました。
 そのマニュフェストに沿って、3月議会では、早々と「農業公園の実質的な白紙撤回」を表明されました。「農業公園整備基本計画」は数多くの問題点があり、市民からも多くのパブリックコメント出されたことからすれば、議論するまでもなく当然のことでありました。
 しかしながら、ほぼ決定していた「図書館のラピオ移設」に関しても、議会に根拠を示すことなく、市民の意見を聞くこともなく、ラピオへの移設を白紙にされました。
 3月22日に開催された「総務委員会」(小牧都市開発鰍ヨの貸付金返還を猶予する予算案の審議)において、山下市長は「ラピオの3・4階について、1部のお子さんを持つご父兄からは、本当にあの3・4階に図書館という施設を造って、子供たちをそこに通わせるのに、商業施設の中でありますので、若干の懸念の声を聞いておりますし、そういったことについてどう考えていくのか、青少年の健全育成の配慮をどういうふうにしていくのか、こういった点もございます」と発言されました。
 何人のご父兄が、上記のようなことを山下市長に言われたのかは分かりませんが、商業施設が青少年の健全育成に悪影響をおよぼすように受け止められるだけでなく、ラピオ4階にある「えほん図書館」まで否定するような発言です。これが、ラピオ移設を白紙にしたことに関する唯一の具体的な理由説明なのであります。
 国レベルでもマニュフェストが問題になっていますが、当選した市長のマニュフェスト記載事項が全て「直近の民意」なのでしょうか。
 そうではありません。私も山下候補に投票しましたが、最大の動機は「5選は許されない、未知数だが若さに期待する」ということです。
 マニュフェストが直近の民意ではないことは、2月の市長選挙における山下候補の得票率52・0%、さらに、獲得票が全有権者に占める割合は26.6%であることが、それを証明しています。一般的に、マニュフェストは選挙向けの面もあるものなのです
※市民病院に関しては見直さなければならない課題は何もありません。

(5)市長と市職員の関係に問題はないか 
 山下市長就任後、市職員(特に幹部職員)とのコミュニケーションが上手く行われているかどうかについては、勿論、職員の方から直接聞いたわけではありませんので、確かなことは分かりません。
 「図書館のラピオ移設」に限局すれば、都市建設部も教育委員会も、進めていたことが否定されてしまった訳ですから、心地よい事柄ではないでしょう。私が当事者であったならば、そう思います。
 「猫が何匹子供を産んだか(9月18日)」に記述したように、リーダーに求められる資質は、「目標達成機能(仕事に対する興味)」と「集団維持機能(人間に対する興味)」の2つの機能が共に高いレベルであることです。
 若い市長には、是非とも、謙虚な気持ちを持続し、職員の持っている能力を十分に発揮される環境を整えていただくことを期待しています

 農業公園問題と同様に、小牧駅周辺整備に関しても、検証すべき課題が山積みです。「検証から学ぶ、失敗から学ぶこと」を、是非学んでいただきたいと提言いたします
 
posted by お好みシェフ at 08:23| Comment(0) | 管理者の想い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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